代表ご挨拶

 O-Force 合同会社は、2017年8月24日にCatalytide 研究所とみなみかぜ薬局の2つの部門からなる会社として設立されました。Catalytide 研究所では、我々が発見した種々の短鎖合成ペプチド(Catalytideと名付けた)がタンパク質の凝集が原因で発症する神経変性疾患(アルツハイマー病、パーキンソン病)の治療薬として有望であることを見つけています。さらに、Catalytideが筋萎縮性側索硬化症、IgA腎症、新型コロナウイルスの治療薬として利用できる可能性も見つけています。我々はこれらの発見に関連した多数の特許申請、学術論文、学会での発表をしています。また、Catalytide 研究所では我々と共に研究を希望する人材の募集をしています。
 現在、治験を目指して国内製薬企業及び高知大学との共同研究を行っています。

よろしくお願いします。

   高知大学医学部特任教授
   医学博士
   秋澤俊史

夢を追いかけてー酵素ペプチドによる世界初の創薬を目指してー

 O-Force 合同会社は2017年8月24日にCatalytide 研究所とみなみかぜ薬局の2つの部門で設立した小さな会社です。Catalytide 研究所はタンパク質の凝集が原因となる神経変性疾患の根本的治療薬開発という大きな夢を追いかけています。Catalytide (Catalytic peptide) とは我々が発見した酵素活性を有する短鎖合成ペプチドの総称で、Catalytide 研究所は高知大学医学部薬理学講座で研究をおこなっています。設立後、私とCatalytide 研究所所長の中村との2名で研究を続けてきましたが、2022年6月に国内の企業との共同研究が開始され、さらに2023年には元東京大学医科学研究所副所長の井上純一郎先生と高知大学医学部薬理学講座のZou Suoさんも参加してくれることになっていて、数年後の臨床試験開始を目指しています。
 みなみかぜ薬局は高知県の西、足摺岬の根本にある土佐清水市街にあり、前大学での教え子を中心に南海トラフ地震に備えた災害時に貢献できる本当の意味での地域密着型の調剤薬局を目指しています。本社は33.4 mの津波が予想される高知県幡多郡黒潮町にあります。みなみかぜ薬局に加え、黒潮町にも津波時に備え薬の備蓄ができる薬局を開設することも夢の一つです。
 英語の不得意な私は中西香爾教授(故人)のお誘いでコロンビア大学医学部に留学するときはどうなることは心配でした。ちょうど坂本龍馬のなくなった33歳だったので高知の偉人の後を生きるんだと自らを鼓舞してニューヨークに渡りました。帰国後は、がん研究所に勤めた後、29年間薬学部で教員として研究を続けることができました。幸いなことに定年直前にCatalytideを発見することができ、現在に至っています。これは中村の頑張りによるところが大きく、彼女の協力がなければ、夢は萎んでいたと断言できます。学術的な能力もなく、ただただ勘に任せて体力で研究をおこなってきましたが、どういうわけか運に恵まれ研究を継続することができています。これも今まで出会った多くの先生が運を運んでくれ、門下生がその運をさらに大きくしてくれたおかげだと思っています。
 これからも運を逃さないようにして、薬学部のない高知の、さらに西の果ての片田舎から夢の新薬を実現できるように頑張っていきたいと思っています。
                                                   O-Force 合同会社 代表社員 秋澤俊史

                                                                     

What's New

10/2,2024 O-Force合同会社の中村里菜、秋澤俊史らは、アルツハイマー病治療に有効なペプチド(YS-RD11 and YS-RE16)を見つけ、その成果をBiomoleculesに発表しました。これらペプチドはマウス経鼻投与により初期段階のADだけでなく後期段階のADにも有効であることが示されました。

8/7, 2024 O-Force 合同会社は秋澤代表が中心になってアルツハイマー病やパーキンソン病の患者や一般市民を対象とした講演活動を行っています。これら活動を紹介する「社会活動」を本ホームページに追加しました。

プレスリリース

O-Force合同会社が令和5年度「STEP産学共同開発助成事業」採択企業に決定しました。

短鎖ペプチドを用いたアルツハイマー病新薬の開発研究は高知新聞で紹介されています。